技術・開発
2012/07/26
60トン連続鋳造設備が稼動
山陽特殊製鋼株式会社(社長 武田安夫、本社 姫路市)は、コスト削減および品質向上を目的に、60トン連続鋳造設備を新設し、6月20日に竣工式を行いました。また、すでに生産活動を開始しており、順調な立ち上げに成功しています。
当社は、第8次中期経営計画(平成23~25年度)において、非価格競争力をより一層高め、その上でコスト競争力の強化も同時に図ることにより、国際競争力のある企業体質を確立することを目指しております。今回の60トン連続鋳造設備の稼動は、本計画の大きな柱となるものです。
当社には、60トン電気炉を中心とした「第一製鋼工場」および150トン電気炉を中心とした「第二製鋼工場」の2つの製鋼工場があります(いずれも姫路本社工場敷地内に位置)。
従来、第二製鋼工場には連続鋳造設備(以下CC設備)を保有しておりましたが、第一製鋼工場はインゴット鋳造設備(以下IC設備)のみでした(※ICおよびCCの違いは、下記、設備イメージご参照)。
今回、その第一製鋼工場に、CC設備を新たに設置しました。なお、この新CC設備は、高品質特殊鋼の安定生産を確立させている既設の第二製鋼工場のCC設備と基本仕様が同一の大断面、垂直型であり、蓄積された製造ノウハウが盛り込まれております。
CCは連続的に鋳造を行うことができるので、ICに比べ、生産効率がよく、省エネや歩留まり向上等の効果が期待できます。なお、従前からのICラインについては、風力発電機の部品向けなどの大型鋼塊の製造強化に活用します。
【新設した60トン連続鋳造設備について】
・投 資 額 : 約150億円 |
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・本 稼 働 日 : 7月1日 |
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・建 設 期 間 : 約2年 |
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・設 備 仕 様 : 完全垂直型大断面ブルーム連続鋳造機 |
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機長25.3m(建屋高さ約45m)
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60トン連続鋳造設備 |
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設備建屋外観 |
以上