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製造工程

山陽特殊製鋼は、高品質と安定供給を実現する
特殊鋼製造設備で、「高信頼性鋼」を提供しています

世界最高水準の清浄度を実現する製鋼設備をはじめ、多様なニーズに応える鍛造・圧延設備や、継目無鋼管を製造する鋼管製造設備など、優れた生産能力を誇る特殊鋼製造設備で、高品質の特殊鋼を安定的に製造しています。また、省エネルギーと環境負荷の低減を目的に、操業技術や設備の改善を推進し、市場と社会の双方から一層の信頼を獲得することを目指しています。

スクラップ溶解

電気炉でスクラップを溶かします。
溶けた鋼(溶鋼)は、“取鍋”という大きな鍋に移されます。当社の電気炉は、炉底から取鍋へ出鋼することで、炉内で発生した酸化スラグが溶鋼に巻き込まれるのを防いでいます。

精錬

取鍋に移された溶鋼は、まず取鍋精錬設備で、酸素や硫黄などの不純物の除去と、合金元素の添加により成分調整が行われます。その後、さらに、RH 真空脱ガス設備で、溶鋼を真空槽内で循環させることにより、溶鋼中にある酸素、水素など、不要なガス成分を除去します。

鋳造

精錬と脱ガスを終えた溶鋼は、連続鋳造設備で連続的に鋳込まれ(固められ)、ブルーム(鋼片)となります。

【品質面で優れた「垂直型」連続鋳造設備】

連続鋳造設備の型式には、大きく分けて「垂直型」と「湾曲型」の2種類があります。最後まで鋳片を曲げることなく固める垂直型に対し、湾曲型は鋳片が凝固する前に水平に曲げて固めます。垂直型は、湾曲型に比べて大掛かりな建設工事が必要ですが、連続鋳造化が可能な鋼種範囲が広い、鋼中に残存するごく微量の非金属介在物が鋳造中に浮上分離しやすいといった品質面での優れた特長があります。そのため、山陽特殊製鋼では、あえて「垂直型」の連続鋳造設備を採用しています。

鋼片圧延・鋼片検査

連続鋳造設備で鋳込まれたブルーム(鋼片)は、分塊圧延設備や鋼片圧延設備で圧延され、ビレットといわれる中間製品となります。ビレットは全品、中間検査を受け、品質をチェックされます。

圧延・鍛造

鋼片工場で製造されたビレットは、棒鋼圧延設備などで、さまざまなサイズの棒鋼に圧延されます。

鋼管製造

鋼片工場で製造されたビレットは、アッセルミルや熱間押出プレス設備によって、チューブ状に加工され、鋼管となります。鋼管は、ニーズに応じて、コールドピルガーミルによってさらに圧延されます。
なお、国内の特殊鋼専業メーカーで、鋼管製造設備を保有しているのは、山陽特殊製鋼だけです。

検査

全ての製品は、鋼片検査でビレットの表面疵と内部品質を厳しく検査されるとともに、出荷前の最終検査を実施されます。
山陽特殊製鋼は、漏洩磁束探傷機、全領域超音波探傷機、量産工程への適用は世界で初めてとなるフェイズドアレイ方式超音波探傷機など、高精度・高効率を誇る非破壊検査機器を保有しており、品質を保証した特殊鋼を安定的に提供しています。

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