技術・開発
2007/02/26
鋼管製造設備増強工事の完了について
山陽特殊製鋼株式会社(社長 佐々木宏機、本社 姫路市)は、第6次中期連結経営計画(平成17~19年度)の中で、「効率的生産体制の構築」を重点施策のひとつとして掲げております。
当社では特殊鋼鋼管を戦略品種と位置付けており、この競争力強化のためには、生産能力向上・製品製造工期短縮・コスト低減を図ることが最重要の課題であり、そのために約33億円の設備投資を実施してまいりました。
この強化策に対応するため、平成17年9月に熱間押出用ビレット加工設備、平成18年5月に新自動酸洗設備、続いて同年9月に新鋼管精整ラインを順次立ち上げ、すでに稼動を開始しております。これらの設備により処理能力向上や、構内物流の改善が図られたことで、仕掛量の削減につながっております。
今般、その総仕上げとして、コールドピルガー(75LC)の設置工事が完工し、3月上旬より商業生産を開始致します。これにより鋼管事業の総合的な競争力強化が図られることとなりました。
この投資の完了によって、鋼管の生産能力については従来の10,800トン/月から12,000トン/月へ約10%強向上する見通しです。
【 コールドピルガー(75LC)の特長】
・生産性向上 |
|||
|
従来機と違って材料供給時に停止する必要がなく、連続圧延が可能なため、従来機比20%の生産性向上が見込まれます。 |
||
|
|||
|
6機のサーボモーターで材料の回転、送りを同調させて行なうため、従来のような大きなコントロールボックスが不要となります。 |
以上