

海外駐在社員レポート02
INDIA
価値観の違いに戸惑いながら
異文化体験を通じてぐんと成長
Sanyo Special Steel Manufacturing
India Pvt. Ltd(SSMI)
M.I
2018年入社/法学部 法学科 卒
2018年 総務部法務グループへ配属(契約書審査、株主総会準備など)
2020年 関係会社室に異動(Ovako、SSMI、SMM以外のグループ子会社総括)
2021年 SSMIの管理を担当
2023年 SSMIに赴任(営業管理)
現在の仕事内容とやりがい
SSMIはインドで特殊鋼一貫製造を行っており、山陽特殊製鋼グループ内では日本、欧州とともに電気炉のある製造拠点です。今やインドは全世界が認める経済成長国となり、人口も世界最多。そんな上昇気流を山陽特殊製鋼グループに取り込み、グローバルマーケットを拡大する拠点としてSSMIが存在しています。
私はそのなかで営業のSales Administrationという課に所属し、営業管理を担っています。まず営業目標達成に向けて何をするかを計画し、営業チームの進捗をマネジメント。目に見えるのは数字ですが、実際に営業活動を行うのは人なので、モチベーションアップにつながる施策など、SSMIに沿った効率的な管理ができるように日々工夫しています。現地のスタッフとコミュニケーションを取りながら、“日本の考え方”を理解してもらえた時は嬉しいですね。
海外で働くうえで
心がけていること
インドで働く難しさは、インド人の国民性や価値観が日本とは大きく違う点でしょうか。イソップ寓話の『アリとキリギリス』に例えるなら、日本人はまじめにコツコツ働き者のアリ、インド人は楽しいことを優先して、ギリギリまで動かないキリギリスのよう。ただ、郷に入ってはなんとやらで、「インドにおける正解」は本当にアリなのか、はたまたキリギリスなのかその間のどこかなのか、日々模索中です。もちろん仕事以外の場面ではインド人の大らかさに救われたり、魅力を感じたりすることも多々あります。ただ仕事上では日本のスタイルを理解してもらうことも必要なので、価値観を理解してもらえるようなコミュニケーションを心がけています。
またインドでは価格転嫁(原材料費などの上昇分を製品やサービスの価格に上乗せすること)の考え方が浸透していないのも課題のひとつ。現在は様々な原材料費が値上がりしているため、価格転嫁の営業活動にも注力していきたいところです。
これから挑戦してみたいこと
これから
挑戦してみたいこと
日本にいた頃、挑戦したかったことが「海外赴任」だったので、今まさに挑戦の道半ばです。思っていた以上に価値観の違いに悩まされることもありますが、逆にそのカルチャーショックを面白い!と感じる自分もいます。
現在から将来に向けて、インドという地に拠点があることは大きなビジネスチャンスにつながる可能性が高く、そこで自分ができることを真摯に取り組んでいくのが目先の目標。そして、「やり終えた」と思えた時にまた挑戦したいことが見えてくるのではないかと思っています。今後、世界の大きな流れとしてはEV化があり、山陽特殊製鋼の高清浄度鋼による耐久性や軽量化といった貢献できるフィールドもますます大きくなるのではないでしょうか。
1日のスケジュール
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08:30
出社・メール確認
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09:00
資料作成
社内用の資料作成の他、日本からの照会対応のための資料も作成。
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13:00
昼食
普段はあまり辛くない日本人向けの昼食。土曜日は現地の人と一緒に辛めのランチをいただく。
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14:00
ミーティング
営業部門全体で出荷などKPI(重要業績評価指標)のフォロー、状況のヒアリングを行う。
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16:00
照会対応
日本の管理部門からの問い合わせに対し、電話やメールで返答。内容は営業関連だけでなく、法務や取締役会関係など幅広い。
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18:00
退社
OFFの過ごし方
基本的にネット環境があればOKなタイプなので、インドアで過ごしています。今は通信環境が整っていて、遠く離れた日本とでもゲームや通話ができるのが助かりますね。インドの環境に慣れるまではよく家族や友人と通話していました。また職場の同僚や上司からお誘いいただいた時には、食事会やゴルフなどに参加して楽しむこともありますよ。