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2017/01/04

2017年 社長年頭挨拶(要旨)

 

昨年の振り返りと足元の状況
 昨年の当社を取り巻く環境は、国内経済は総じて緩やかな回復基調で推移した一方、国際情勢の変化による影響や、新興国における景気減速懸念などにより不透明感が高まった1年でありました。
 昨年10月に発表した2016年度上期の業績は、原燃料価格の低下や、各職場におけるコストダウンなどのプラスがあったものの、鉄スクラップサーチャージによる一時的なスプレッド幅の縮小や円高進行の影響などにより、減益となりました。また、同日に発表した通期業績見通しでは、下期は販売数量が増加する見込みであるものの、鉄スクラップ価格の上昇や上期に計上した為替差損が通期でも影響が出るものとしたことなどから、通期連結経常利益の予想を115億円に下方修正いたしました。
 足元の需要は、海外では米国は堅調、欧州は回復基調で、中国では鋼材消費が上向き、鋼材市況が上伸しつつあります。国内では自動車や建設関連が牽引する形で回復基調にあり、また、11月以降は大幅な円安・株高となっています。しかしながら、円安メリットを打ち消す原燃料価格の上昇や、特殊鋼業界における国際競争激化などもあり、当社を取り巻く環境は引き続き予断を許さない状況にあります。

 

取り組むべき課題
 昨年度並みの連結経常利益115億円を達成し、過去最高と並ぶ12円/年の配当を継続するためには、下期に67億円以上の経常利益を確保しなければなりません。グループ一丸となって非価格競争力の強化に一層注力し、安定生産・出荷の実施やコストダウンの徹底を行う必要があります。
 また、今年は第9次中期経営計画を締めくくり、次なる第10次中期経営計画をスタートする年となります。第9次中期経営計画では、資源価格の下落や中国をはじめとする新興国経済の減速など、計画策定時から環境が大きく変化したこともあり、売上高・利益の目標は達成困難な状況ですが、第9次中期経営計画で目指す企業体質の構築に向けた施策は着実に進捗し、財務体質は盤石で極めて安定的なものとなっています。また、金属粉末の市場拡大と高度化するニーズへの対応に向けた第二粉末工場は今年夏頃には稼働開始予定であり、素形材事業においても世界6極体制の確立に向けて着実に進んでいます。
 来年度からはじまる第10次中期経営計画を現在策定中でありますが、経営理念『信頼の経営』のもと、「高信頼性鋼の山陽」のグローバルブランド化を図り、外部環境に左右されにくい安定的な収益の確保を目指していきます。そのためには、「人」と「技術」の成長が、最も重要で欠くことのできない原動力となります。

 

おわりに
 全ての基本は、安全と健康です。一人ひとりが、健全な心身を維持するという気持ちを日々新たにするとともに、危機感受性が高い安全に強い人になることを心に誓い、完全無災害に向けて取り組んでいただきたい。
 また、CSR経営は会社存続の必須条件であります。一人ひとりが法令や社会規範を順守するだけでなく、自分自身や家族にも恥じない行動をとることが、CSR経営実現の絶対条件となります。全員が会社の代表であるとの認識をもった適切な行動の継続を改めてお願いいたします。
 当社グループの業績向上と、皆さんならびにご家族にとっても実り多い素晴らしい一年になることを祈念し、年頭の挨拶といたします。

以上


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