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技術・開発

2005/10/17

電気炉スラグが資源循環型の道路舗装材料に初めて採用

 山陽特殊製鋼株式会社(社長 佐々木宏機、本社姫路市)は、中期連結経営計画(2005~2007年度)の中で、地球環境対策の確実な実行など「CSR経営の一層の推進」を重点施策のひとつとして掲げています。
 この一環として、当社は電気炉製鋼工程で発生した電気炉スラグのアスファルト骨材化に取り組んでまいりましたが、このたび、当社の電気炉スラグが道路舗装時の「アスファルト骨材」として初めて姫路市道路整備改善課に採用され、9月に発注された市道の舗装工事に使用されました。
 これは、当社の電気炉スラグのアスファルト骨材へのリサイクルの取り組みと、資源循環社会の形成に取り組む姫路市の方針とがマッチし実現しました。

 当社は、電気炉製鋼工程で大量に発生する電気炉スラグの改質処理に早くから取り組み、均質で膨張性の少ない道路用材料「路盤材」として、電気炉スラグのリサイクルに取り組んできました。
 今回、電気炉スラグの新たな用途として、「アスファルト骨材」化を目指し、アスファルト合材会社である昭和瀝青工業株式会社と共同研究を行ってきました。また、姫路市に対し、電気炉スラグのアスファルト骨材としての有用性をアピールしてまいりました。
 その具体的な成果として、このほど当社の電気炉スラグが姫路市の道路舗装時のアスファルト骨材として初めて採用されました。

 道路舗装の際に使用される「アスファルト骨材」は、常に安定した品質が求められ、内質・サイズの面でJIS規格をクリアするだけでなく、膨張の原因となる未反応の石灰(遊離石灰)が少ないことが求められます。当社は、電気炉スラグに改質処理等を行うことにより、アスファルト骨材としての品質やその安定性が改善されることなどに早くから着目し、調査研究設備を導入して多数のサンプル調査を行ってきました。さらに、当社工場内で、電気炉スラグを使用したアスファルト舗装工事を行い、電気炉スラグがアスファルト骨材として有用であることおよび天然砕石と遜色ないことが立証されました。

 当社では、社会を構成する一員として、今後とも企業倫理の徹底や地球環境対策の確実な実行など、社会的責任を果たすことにより経済性と社会性の両立を目指してまいります。

 

【電気炉スラグの特性】


 

酸化物の形で鉄などを含むため高比重で、また凹凸の多い形状をしています。これらの性質により天然石に比べ高強度で、耐流動性の高いアスファルト混合物になります。


 

天然石の代替品として、電気炉スラグをアスファルト骨材として使用することにより、天然資源の節約だけでなく、天然石の採掘にかかるエネルギー・CO2ガスの削減にもつながります。

 

 

 



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