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技術・開発

2006/05/22

世界で初めてフェイズドアレイ超音波探傷装置を量産工程へ適用

  山陽特殊製鋼株式会社(社長 佐々木宏機、本社 姫路市)は、中期連結経営計画(2005~2007年度)の中で、「『高信頼性鋼の山陽』のブランド力強化」を重点施策の一つとして掲げております。これは、当社のコア技術である高清浄度鋼製造技術をベースに、開発、品質、安定供給などのあらゆる面で的確な対応をとることを通じて、市場から確たる信頼を得ることを目的とするものであります。
 品質の造り込みで万全を期する一方、検査体制を一層強化することにより、さらなる品質向上を追求しております。この一環として、この度、当社の主力製品である中小形サイズの丸棒鋼の検査能力向上を目的に、従来のプローブ回転型超音波探傷機に加えて、最新鋭のフェイズドアレイ方式の全領域自動超音波探傷装置を世界で初めて量産ラインに適用しました。昨年12月初旬に工事が完了し、現在、順調に稼動しております。

 本装置の設置により、S/N比(※注)は従来の約3倍となり、より高精度の探傷が可能となるものです。
 また今回、本装置が設置されたことにより、当社の自動超音波探傷を有する棒鋼検査ラインは、既存のプローブ回転型超音波探傷機を有する2ラインとあわせて、3ラインとなり、いずれのラインにおいても表面きず探傷、超音波探傷の両方の非破壊検査を実施できる体制が整いました。
 さらに今夏には、主力検査ラインの既存の超音波探傷装置を1台、本装置に切り替える予定です。

 当社では、今後とも製品の安定供給を通じて、需要家の国際競争力のさらなる強化に貢献するため、品質の向上と効率的な生産体制の構築に注力していく所存です。

 

(※注)

S/N比とは、S(Signal)とN(Noise)の比を数値で表したもので、必要な信号レベルを、その信号に含まれるノイズレベルで割った値。ノイズが小さいほど、シグナルを判定しやすくなるため、S/N比の値が大きいほど検出精度は高くなる。
 ・ノイズ:良好部における、平常値の雑音
 ・シグナル:欠陥信号。鋼材に欠陥があった場合に発生する信号

以上


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